フランス革命

フランス革命の影響

あまり知られていないことですが、フランス革命がドイツのワイン産業においても大きな変化をもたらしているのです。
ナポレオン1世が在位していた時代、大フランス戦争でヨーロッパのほとんどの国が関わることになってしまい、ナポレオンが一時期、ヨーロッパのほとんどの地域を征服し、ドイツがフランス帝国の属国となってしまいます。
その影響により、ライン左岸がフランスに割譲されて、教会や修道院、それらの領地が没収されてしまいます。

そして、所有者が変わったことにより、教会が主導していたワイン造りの伝統が途絶えてしまい、新しいワインの時代が始まったのです。
そして、新しいオーナーたちが品質の高いワインの生産を継続したことによって、ラインやモーゼル地域におけるワインは、後になって世界的な名声を得ることとなったのです。
また、ナポレオンはロシア戦争で敗退してしまいます。

このことにより、ライン同盟が解体しました。
ナポレオンが退位した後、教会は部分的に領地を返還するよう求めたのですが、そのころには、農民層や市民層のなかに、醸造所を所有している人が台頭していたのです。
その後、小国が林立している状態において、経済が活性化するように、プロイセン王国が主導して1834年に関税同盟が発足したのです。

そのおかげで加盟国間の関税による障壁が取り払われ、その後、だんだんと同盟国が増えていき、それぞれのワインの生産地域が校合するようになってきました。
その結果、より優れたものが市場に生き残り、品質のよくないワイン市場が淘汰されてしまって崩壊するという問題が生じたのです。
それから、輸送手段が発達し、特に鉄道が発達したことによって、優れた地域で作られた優れたワインが広い範囲で流通するようになりました。
関税同盟によって、ドイツ産のワインは、ボルドーワインと競合するようになりました。
関税同盟の導入によって、オーストリア以外のドイツの経済的な統一と物流を促進し、ドイツ統一の下地をつくったのです。

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